
空室が犯罪の温床に?犯罪に利用されやすい物件とは
コロナ禍の影響により、リモートワークやワーケーションなど新しい働き方が広がっています。その結果、都心から郊外への移住やオフィスの移転が進み、建物の空室が増加傾向にあります。しかし、空室は犯罪行為に利用されることもあるため、適切な管理と防犯対策が重要です。本記事では、空室がどのような犯罪に利用されるのか、また防犯対策について詳しく解説します。
増えている空室を利用した犯罪例
空室が犯罪に利用されるイメージはあまりないかもしれませんが、実際には以下のようなケースがあります。
荷物の受け取り詐欺:
空室の郵便受けや宅配ボックスを利用し、通販サイトで不正購入した荷物を受け取る。
特殊詐欺の拠点:
置き配や非対面の荷物受け取りを悪用し、詐欺行為の一環として利用される。
不正侵入や不法占拠:
誰も住んでいないことを利用し、不正に住み着いたり、犯罪の拠点として利用される。
幸いにも、宅配業者やリフォーム業者が不審に思い、犯罪を未然に防げた事例もありますが、空室が犯罪の温床となる可能性は社会問題となっています。
狙われやすい物件の特徴
犯罪に利用されやすい物件には以下の特徴があります。
集合ポストにチラシが溜まっている → 空室であることが一目でわかる。
共用部分が薄暗く、人の出入りが少ない → 侵入者が活動しやすい。
オートロックなどの防犯設備が整っていない → 不審者が容易に侵入できる。
管理が行き届いていない → 建物全体の防犯意識が低く、犯罪者にとって好都合。
これらの要素を考慮し、管理会社やオーナーは防犯対策を講じることが重要です。
建物全体の防犯性向上のために
- 入退管理システムの導入オートロックや入退管理システムを導入することで、不審者の侵入を制限し、犯罪を未然に防ぐことができます。
- 防犯カメラや各種センサーの設置監視カメラや侵入センサーを設置することで、防犯意識を高め、犯罪抑止効果を発揮します。通報機能付きのシステムも有効です。
- 窓や出入口の強化補助錠を取り付けることで「1ドア2ロック」にし、窓には鍵付きのクレセント錠を設置することで、侵入リスクを低減できます。
- 人の目が行き届く環境づくり定期的な巡回や清掃、人の出入りを増やすことで、防犯環境を向上させることができます。
まとめ
空室の犯罪利用は物件の資産価値低下につながる可能性があります。防犯設備の導入に加え、日常的な管理や環境整備も重要です。具体的な防犯対策について迷った場合は、防犯の専門家に相談することをおすすめします。