増える空き巣や強盗の被害と、誰でもすぐできる防犯対策
最近ニュースでも多く取り上げられている、空き巣や強盗などの侵入犯罪。店舗だけでなく、一般の住宅も標的にされており、金品だけでなく命まで奪われる凶悪な事件も発生しています。今回は、増加傾向にある凶悪な侵入犯罪と、それに対して私たちが今すぐできる防犯対策についてご紹介します。
凶悪化・組織化する侵入犯罪の実態
従来の空き巣は留守を狙ってこっそり侵入するものでしたが、最近の傾向は一変。在宅中でも複数人が押し入り、暴力をともなって現金や貴金属を奪うなど、凶悪な事件が増加しています。さらに、宅配業者や点検業者を装うケースもあり、見破るのが困難です。
こうした犯罪の多くは「闇バイト」と呼ばれる組織的な動きが背景にあり、実行役・指示役・管理役といった分担体制が敷かれているのも特徴です。一部が逮捕されても、すぐに別の実行犯が送り込まれるといったサイクルで再発が続いています。
空き巣は減少、強盗は増加。その理由とは?
警察庁のデータによると、空き巣などの「住宅対象侵入窃盗」は年々減少しています。しかし、住人を脅し傷つける「住宅侵入強盗」は令和4年から増加傾向に転じており、手口も巧妙化しています。防犯対策を強化すべき理由がここにあります。
一般住宅で特に気を付けたいポイント
強盗事件の多くは、玄関からの侵入(来訪者を装う)または窓を破っての侵入の2パターンに分類されます。特に気を付けたいのは「宅配便」や「点検業者」などを装うケース。安易に玄関ドアを開けるのではなく、まずインターホン越しでの確認を徹底しましょう。
最近は「置き配」や「宅配ボックス」の利用も一般化しており、これらを活用するのも有効な防犯手段です。
今すぐ始められる防犯対策3選
侵入口としてもっとも多いのが「窓」と「表出入口」。特に一戸建て住宅では、約半数が窓からの侵入です。そこで効果的なのが以下の対策です:
窓に補助錠や面格子を設置する
防犯フィルムを貼り、窓ガラスの破壊を防ぐ
開閉時に音が鳴る防犯センサーを設置する
これらは侵入者に「ここは入りにくい」と思わせる抑止効果があります。泥棒は短時間での犯行を好むため、防犯設備があるだけでターゲットから外れる可能性が高まります。
防犯が不安なときはプロに相談を
日々進化する犯罪の手口に対し、素人判断で防犯対策をするのは限界があります。そんな時こそ、鍵と防犯のプロにご相談ください。
ご自宅の立地・構造・家族構成などに応じた最適な対策をご提案いたします。
防犯は「万が一」の備えではなく、「いつ起きてもおかしくない」現代の必須対策です。